公募で選ばれた箱田んぼモニターの皆さんと、日比谷花壇のスタッフが育てる箱田んぼの稲の成長をレポートします。 実際にご自分で箱田んぼ栽培をされている方も、そうでない方も、このサイトで一緒に稲の様子を観察しましょう。
脱穀をしておいしくいただきました! (2010年October27日)
いよいよ乾燥させた稲の脱穀です!
屋上庭園で育てた稲を自宅に持ち帰り、子どもと脱穀作業をすることにしました。
実際に作業に使用したのはこちらでした!
・稲
・すり鉢
・敷物(新聞紙)
・いくつかの入れ物(ちらしで折った箱は仕分けに重宝しました)
・籾(もみ)を穂からはずすのに使用する器(うちでは、子どもが使っていたゴムの滑り止めのついたプラスチック製の哺乳瓶をつかいました。これが籾(もみ)を穂からはずすのにも、すりこ木の代わりにもなり便利でした。)
・ストロー
場所は籾殻(もみがら)を吹き飛ばすのでやはり屋外でやってよかったです。
作業の順としては以下のとおりです。
1)「稲から籾(もみ)をとる」という、昔でいうところの千歯扱(せんばこき)でやっていたような作業
2)「籾(もみ)から籾殻(もみがら)をはずして、それらを選別して、玄米にする」という、昔でいうところの足踏式脱穀機(送風機の風で籾殻(もみがら)を飛ばして重さの違いで玄米と選別させる機械)でやるような作業
脱穀を楽しむため、椅子を持ち込んだり、珈琲を持ち込んだり・・・ちょっとした子どもとのレジャー気分でスタートです!
1)稲穂から籾(もみ)をとる
まずはプラスチックの器で籾(もみ)を穂からはずします。
3歳のわが子もかなり大活躍!上手に籾(もみ)が外れていきます。
籾(もみ)をとった後の稲。すっかりホウキみたいになってしまいました。(写真左)
こちらが籾(もみ)。(写真右)
2)籾(もみ)から籾殻(もみがら)をはずす
つぎに脱穀です。
最初は陶製の器に籾(もみ)を入れて他の器の底でつぶす作業をしましたが、これはまったく脱穀できません!
がっちりと包まれた籾殻(もみがら)をはずすには、すり鉢のようなざらざらの摩擦が必要なようです。そして、「軟式野球ボールですりあげる。」と箱田んぼマニュアルに書いてあったように、ゴムのように摩擦があるものでないと上手く籾殻(もみがら)を引っ掛けられません。
マニュアルにはやはり従わなければ上手くいかないものですね・・・。
反省して、ボールが無いので代用で用意したのが、プラスチック製哺乳瓶の底のゴムだったわけです。
これでようやく籾殻(もみがら)が外れます。
プラスチック製哺乳瓶の黄色いのがゴムです、だから逆ですよ~、ちゃんとやってください~。
しかし!
私の不器用なこと・・・。全体的にゴリゴリしていては、意外と籾殻(もみがら)は外れないのです。
一粒一粒つぶす要領で進めるのがもっとも効果的。
だから、どこまでつぶしたかわかるように
(写真左)これくらい入れて、
つぶして、籾殻(もみがら)を飛ばす。顔を近づけて息を吹きかけると、目に籾殻(もみがら)が入るのでご注意を!ストローを使うのがいい感じです。
そしてこの状態(玄米)(写真右)になるまでやります。
コツコツコツコツ・・・。
脱穀しているというよりは、金を採掘しているような作業が続きます。
子どもはというと・・・、すでに飽きて籾(もみ)でおままごとが始まりました。
お願いだから脱穀済みの玄米とは混ぜないでね・・・
いつの間にか子どもは寝て、あたりが暗くなってきたところで作業終了~
想像以上に根気のいる作業でした。お米を作っている農家のみなさんの苦労がよくわかりました。
全部で2合くらいになりました。
もうすこしお姉ちゃんになったらちゃんと手伝ってくれるかなぁ~
脱穀作業の後のお風呂上りには、たまたまテレビで昔ながらの稲刈りから脱穀、精米する方法までを番組で取り上げていたのを子どもが見て、目を輝かせていました。
「私たちは息を吹きかけて米粒と籾殻(もみがら)とわけたけど、こういう機械で昔はやったんだね~」
と声をかけると、さらに理解が深まったらしく
「これやったよね!ふ~ってやったんだよね!」と興奮気味。
お鍋で炊き上げて、おいしくいただきました!しっかり玄米ご飯の味です!
ミニおにぎりにして、会社に持っていくことにします。そだてるちゃんも喜んでくれるでしょう。
来年はもっと上手に脱穀できそうです。
お友達も呼んでみんなでやると、もっと楽しく、効率よくできそうなので、今度やる時はそんな風に「脱穀パーティ」と称してさらに楽しみたいです。
それでは、今年のみどりの広場事務局の箱田んぼレポートはここまでになります。 今までご覧いただき本当にありがとうございました!
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